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~若手による干潟の発掘と交流~
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ハチの干潟の干満の様子。

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1日2回干潟が現れる。写真は大潮の時のもので、小潮だとハチ岩まで潮が引かない。
真中にある岩がハチ岩で、高さがおよそ4メートルほどある。
瀬戸内海での干満の差は3メートルから4メートルで、大潮の満潮時でも
ハチ岩の頭は水没することなく出ている。

ちなみにハチの干潟の名前の由来をよく聞かれるので、
調べた限りをお知らせします。

そもそも干潟上に印象的なハチ岩があることから通称ハチの干潟と呼ぶようになっており、
そのハチ岩の名前の由来を知らなくてはならない。
昭和初期のころの海域地図を見るとハチ岩は「八千岩」漢字の8000になっていた。
岩が8000もあったのかと思うかもしれないがそうではなさそうだ。

それよりも古い江戸時代の資料を読み下してみると、「波知岩」波を知る岩となっている。
もしかしたら、ハチ岩にどれくらい潮が来ているか見ることによって、
今どれくらい潮が引いているのか見ていたのかもしれない。

それがいつの頃からか、海域地図にカタカナでハチ岩と記されるように。
不思議だ。
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干潟探検家の持ち物紹介。

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干潟探検の旅に行くときにいつも持っていくのがこのペンケース。
普通の人ならペンケースにはペンや消しゴム、ラインマーカーやものさしなどが入っているものだが、干潟探検家は違う、ペンケースから出てくるのはおびただしい数のピンセット類やノギス、スポイト、スプーンなどなど。
これは干潟で見つけた小さな生き物を採集したり、標本にするために室内に持ち帰ってきた小さな生き物を調べるときに使う。

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ピンセットはいろいろな種類があり、生き物やその場の状況に応じて使い分けている。とくに小さな貝やゴカイ類などをつまむのに、先が細くなった精密用ピンセットが非常に使いやすく愛用している。ピンセットは東急ハンズ・ホームセンターなどで各種売っていて、精密用は少し高く1本1000円程度するので紛失には注意。

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それともうひとつ重宝するのはこの細い小さなさじ。カキや岩の隙間に隠れている貝やカニをほじくり出したり、篩に残った小さな生き物を採集するのに役立つ。殻の薄い貝や繊細な甲殻類などはピンセットだと殻を壊してしまうことがあるが、これならば傷つけずに上手く採集が出来る。
実はこれはプラモデルに色付けする塗料を混ぜて調合するときに使用する「調合スティック」として売られているもの。大阪の大きなおもちゃ屋さんで見つけた。実験用などに売られている薬さじ(スパチュラ)と同じようなものだが、薬さじよりもこちらのほうが断然安いのでまとめ買いをして使っている。

百円均一の店で売っている幼児用の可愛らしいスプーンも同じく干潟の小さな生き物を扱うのに役に立つ。

スポイト(ピペット)やノギスも室内で標本を作る際に使用する。スポイトはガラス製のものは割れる危険があるので、旅に持っていくにはプラ製のものが良いだろう。どれも東急ハンズやホームセンターで売っている。



十三干潟

大都市大阪のど真ん中を流れる1級河川「淀川」

淀川の自然にはじめて出会ったのは僕がまだ高校生で、1998年頃だった。
新聞に掲載されていた自然観察会の案内を見て、参加してみると、そこには梅田の高層ビル群をバックにゆったりとした川の流れと、広いヨシ原、そして干潟があった。
淀川の汽水域、十三干潟(じゅうそうひがた)と呼ばれる干潟だ。

 

押し網と使用している様子。撮影:岡田

この押し網は、昔押し網をしていた人から聞き取り、小さな子どもたちでもできるように工夫して作ったもの。パイプやネットはミカン農家の方から使用したものをいただいた。観察会では大活躍。アマモ場に生息する生き物を採取するのに最適。

使用場所:アマモ場
使用方法:アマモの上に押し網をつけ、滑らす様に押す。
生物の採れ具合:★★★★★抜群
持ち運び:★☆☆☆☆
入手:不可(手作り)
対象生物:魚類・エビ・カニ

タツノオトシゴなども採取できる。時にはゴンズイ玉がかかることがあり、数百のゴンズイ(脂がのっていて美味)が網の中でひしめいていることも。瀬戸内海のアマモ場で採れる生き物で通年多いのは背びれに毒びれを持つハオコゼ(おいしい)。

瀬戸内海沿岸では、漁業権を持たない人たちが押し網を使い、アマモ場で魚やエビをとり、夕食に一品添えていた。アマモ場を押すようにして進み、アマモ場の中に生息している生き物を採取することができる。しかし、アマモ場の減少や海離れからこの漁はほとんどの海岸から衰退している。

沖縄県沖縄市 泡瀬干潟(あわせ)

琉球列島最大の干潟で

美しき風景と

多様な生物相

人とのつながりが残されている。

その干潟でリゾート開発用地のために埋め立てが進められている。地元では、「泡瀬の干潟で遊ぶ会」や「泡瀬干潟を守る連絡会」などが干潟の重要性や保存への道を訴え続けている。地方裁判所では、干潟の影響、土地の需要などを鑑み市と県の埋め立て支出を差し止め。想像できないほどの生態系への影響と、埋め立てても土地利用の見込がほとんどない泡瀬干潟での工事は様々な問題をもたらしている。しかし、泡瀬での埋め立ては、地元の保存意見に耳を傾けることなく進められている。

今の私たちにできることは、できるだけ泡瀬干潟のことを知り、意見を発信し続けることだと思う。

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右:浚渫工事により削り取られた泡瀬干潟。水質や底質もかなり悪化している。(2008/3)
中:干潟を行進するミナミコメツキガニ。(2008/3)
左:干潟を歩く親子の後ろでは、埋め立てが急ピッチで進み重機の音が鳴り響く。(2008/11)
撮影:岡田
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