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~若手による干潟の発掘と交流~
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3回となった市民ひがた交流会、今年は71011日の二日間、「干潟の原風景と人とのつながり」というテーマで広島県竹原市ハチの干潟で開催しました。全体の参加者数は49名、地元の方々にもたくさん参加・協力していただき、他地域からは東京湾や三河湾、大阪湾、瀬戸内海、九州など全国各地から参加していただきました。



7月10日(一日目)

1230分JR竹原駅に集合し、車でハチの干潟が一望できる場所まで移動しました。だんだんと引いていく干潟を見ながらハチの干潟の説明とこれまでの保全の経緯を岡田さんから説明してもらいました。

その後、賀茂川河口に移動し、地元の方々も参加していただいてハチの干潟の観察会が始まりました。


河口から外側の干潟に出ると、砂や砂泥質の干潟にはハクセンシオマネキやスナガニ、オサガニなどがたくさん出ていて、その生態をしばし観察しました。それから干潟の先に広がるアマモ場へと移動し、押し網を使って藻場の生物をみんなで探しました。網の中には、アミメハギやヨウジウオ、ハオコゼ、ゴンズイ、モエビの仲間などいろいろな魚やエビが見つかりました。大きなタイワンガザミも採れました。干潟を少し掘ると、スジホシムシモドキやトゲイカリナマコなども見つかり、それらに寄生するスジホシムシヤドリガイやヒナノズキンなど、珍しい生物も見つかりました。コアマモ群落ではナメクジウオも見つかりました。

採れた生きものは岡田さん・和田さん・佐藤先生の順でそれぞれが参加者に説明し、観察しました。

その後、押し網でとれた魚やエビを、地元の方々の協力で、その場で油で揚げてから揚げにして食べました。アオサの素揚げも食べました。

 

ハチの干潟での観察を終えて、忠海の石風呂温泉岩乃屋へ移動しました。


今年で創業60周年の石風呂に入りました。岩乃屋のご主人と石風呂研究をされている愛知大学の印南先生から石風呂の説明を受けた後、着替えて早速入浴です。お風呂と言っても湯船に浸かるものではなく、床にアマモを敷いたサウナのようなお風呂です。岩盤をくりぬいた部屋の中は薄暗く、上のほうには熱い空気の層があって、立ってなどはいられません。低い姿勢で、座ったり、寝転がったりして過ごします。入ってしばらくすると汗がどーっと出てきます。しばらく入って、外に出て海の風に当たって涼んで、また入る。それを何度も繰り返します。ぬるい方とあつい方の2部屋があり、参加者はそれぞれに入って、石風呂をじっくりと堪能していました。

 

夜は夕食と懇親会。魚介類やお肉、野菜など地元の幸もたくさん用意していただいて、海岸でバーベキューでした。とても豪華でにぎやかな夕食になりました。


鹿児島大学の佐藤正典先生が学生と夜の満潮時刻を狙って海岸で灯火採集をされていました。ライトに照らされて、ゴカイの仲間が集まってきたところを網で掬っていました。お目当てのチロリ科の仲間も少し採れていたようです。


さらにウミホタルの観察会もして、事前に仕掛けておいたトラップを引き上げるとたくさんのウミホタルが入っており、ライトを消すと手のひらで青白く光る山盛りのウミホタルにみなさん驚かれていました。


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