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~若手による干潟の発掘と交流~
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有竜島 能地堆
約3ヘクタール
砂干潟・アマモ場

広島県三原市の300メートルの沖に有竜島という無人島がある。
その西側に400メートルほどの能地堆と呼ばれている砂州があり、そこはナメクジウオの生息地として天然記念物にも指定されている。この3ヘクタールほどの干潟は、粗い砂からなり、アマモやコアマモ、ウミヒルモなどが自生している。とても美しい干潟だ。昔は、花崗岩をくり抜いて作った石風呂もあったり、祠があった。

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これまで人の手がくわえられることなく、自然を残している。しかし、周辺海域は瀬戸内海でも最も多くの海砂を採取した場所であり、海底の浅域を失ってしまった。そのため、湧いていたイカナゴや、浮き鯛も今では見られなくなっている。さらにバブル期にはリゾート開発で島自体をリゾート化する話が上がっていた。今日では、海水浴やバーベキューをする人たちが船でやってきて、ゴミを大量に捨てて行ったりとマナーが悪い。そのため、三原市に協力をしてもらいゴミ回収を行った。近くの造船所の台船が砂州の脇に何台も停められていることもある。また、地元でナメクジウオについてもの知識も浸透していない。
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先々週に有明海に行ったときに地元の方と話をした時のつながりから、今度夏に大阪で開かれる諫早湾をテーマにした市民ミュージカルに少しだけ関わらせてもらうことになりました。
昨日はそのミュージカルの出演者オーディションの日だったので、どんな様子なのか見学させてもらいに行ってきました。
応募者130名を超える中で、全体でのダンスと発声練習(写真)の後に、一人2分間ずつ自己アピールの時間がありました。

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子供からお年寄りまで、踊りや芝居、歌に楽器、朗読、漫談、愛の賛歌、全身タイツなどなど、人間の個性があふれかえっていて、なかなか圧倒されてしまいました。ほとんどみんな関西人ですから、ボケまくりで笑いもたくさんありました。
一人ひとりにドラマがあるのを感じたというか、とても人間臭くて、でもそれが良かったと思いました。

僕がいつも見てきた自然や生きものの世界とはまた違う、こういった世界に触れるのは新鮮であり、楽しい時間でもありました。

130人を超える人たちのあふれる個性と、干潟のいろんな生きものたちの多様性とは、どこか通じる部分もあるような気がします。百花繚乱、狂喜乱舞、そんな言葉が合うかもしれません。

干潟が舞台となる市民ミュージカル、ムツゴロウをはじめいろんな生きものも登場する予定なんだそうです。
僕の役目としては、また今度スタッフや出演者の方々に実際の干潟のことや生きもののことを紹介することになりそうです。

干潟のことや諫早の問題がこのミュージカルで大阪からたくさんの人に伝わることを期待しています。

ムツゴロウ・ラプソディ
http://www.parr-mark.jp/mutsugoro.html
冬から春にかけては、大潮の干潮は夜から早朝にかけてがよく引く。
そのため、干潟の近くに車で行き、夜のうちから車で泊まることが多い。

昨晩も23時にハチの干潟の横に車を付けて車泊し、
早朝3時に起きて調査を開始。

満月で、月明かりが干潟を照らし出してとても美しい。
寒さが身にしみるが、シンと静まり返った干潟もいい。
沖の方へ歩いて行くと、とてもよく引いていることがわかった。

今日の潮位はマイナス16センチ。
海がわれたかのように、沖まで歩いていくことができた。
一日のうちにも潮の満ち干や、季節による生き物の変化、
汽水域から始まる底質環境や塩分濃度の変化など。
干潟は多くの変化に富み、さまざまな生き物をはぐくんでいる。

そんな干潟に魅了されてしまった。


ハチの干潟へ流れる賀茂川の最河口に、皆実橋という橋がある。
木の丸太の上にコンクリートを流し込んだもので、珍しい橋である。
夏になると、ハチの干潟から涼しい風が吹き抜け、橋の上は涼みに来る人で華やぐ。
また、春先には投網をする人たちが並ぶ。とてものどかな風景だ。

P6174840.JPGPC125412.JPG






かつてはほとんどの川の橋が木でできていた。
しかし、鉄鋼やコンクリートに取って代わり、そのような面影もなくなってしまっている。
そんな面影を残す皆実橋も老朽化に伴い、架け替え工事が行われる。

鉄鋼の橋にするそうだ。手つかずの自然が残るハチの干潟が望める皆実橋。
せめてその皆実橋は、これまで通り木の丸太で掛け替えてほしい。かつての古き良き文化としてではなく、干潟とともに今に残るものであってほしい。悔いが残らないように、管轄する市の担当部長に要望を伝えた。設計は変えることができないが、手すりなどは配慮すると言ってくれた。変わりゆく流れの中で、地元に住まないものができる精一杯のことだった。

木の橋の対応年数は20年と短い。しかし、鉄鋼の橋の対応年数を聞くと25年だそうだ。それほど変わらない。私たちの世代は、木の橋すらめったと見ることができない。地元の人へもこの木の橋について、意見を投げかけた。しかし、「木の橋だったんか」と逆に問われた。地元の良いところを見つけて、ささやかながらよいものを残していかないといけないと思う。木の橋を良きものとして感じるのは僕くらいかもしれない。

しかし、愛着をもって毎日のように通っている、何気ない風景にも目を配ってほしい。それに、手つかずのハチの干潟に一番近い橋だからこそ、残しているんだという意気込みを感じたかった。小さな木の皆実橋とはこの春でお別れである。25年以内には、もうひとつ大きな橋がつくそうだ。

7日 スカイプ会議
2日 研修 : エクスカーション博多湾人工島(福岡)
1日 研修 : モニタリングサイト交流会(福岡)
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